一度は読むべき本

「ラッセル幸福論」は、人生の書。サラリーマンを辞めた私に与えた影響とは

人生の書のイメージ

こんな記事

人生を豊かに生きるためには、確固たる信念を持つことが重要です。しかし、苦境を前にして信念の炎が揺らぐこともあるでしょう。そんなときは、良書を読むことが有効です。

そして、今回紹介する「ラッセル幸福論」は、良書どころか傑作といえる書で、私の人生の書。この本では、幸福に生きるために避けるべきこと、実践するべきことが非常に論理的に解説されています。

人生への楽観性に対し、思考的裏付けをくれる知恵の結晶のような本書の魅力を、私なりの解釈を踏まえつつお伝えしていきます!

「ラッセル幸福論」とは

私の「人生の書」として、我が家の本棚に永遠の居場所を確保した「ラッセル幸福論」。私が多くを学んだ書籍を、以下でご紹介していきます。

ラッセル氏と本書

ラッセル(1872-1970)は、20世紀を代表する思想家、知識人として、数学、哲学をはじめとする数々の分野にて強い影響力を発揮し、多大な功績を残した人物です。

日本人には少し想像しにくい部分ですが、厳しいピューリタン的な宗教教育を受けた幼少時には、自殺願望があったという話もあります。ラッセル氏は、自身が少年であった頃から生きることの意味に向き合ってきたに違いありません。

そんなラッセル少年は、数学への興味によって生をつなぎ、最終的には、宝玉のような「幸福論」を著するに至りました。人生の酸いも甘いも経験してきたラッセル氏が放つ渾身の人生論が、この「幸福論」であるということが出来るでしょう。

この本は、1930年の発売当初もベストセラーであり、ほぼ1世紀が経過した現在も、多くの人に親しまれています。このことは、人間は今も昔も変わらず、苦悩しながらも幸福を求める生き物だということを表していますね!

商品リンク概要

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本書のはしがきで筆者自身が述べているように、この本は哲学者に向けられた小難しい哲学論を展開した本ではなく、私たち一般人に向けられた「実用的」幸福論です。

「不幸の原因」を扱う第1部と、「幸福をもたらすもの」を扱う第2部から構成される本書では、「幸せは的確な行動によって誰もが獲得可能」という、ラッセル氏による希望にあふれる主張が、力強く展開されています。

私たち一般人向けの書籍ということもあり、難解な部分もすくなく、大変読みやすい書籍になっています。

「ラッセル幸福論」と私

ここからは、私がこの素晴らしい書籍から得たことを、独自の視点と解釈で述べていきます。この書籍は私に、私自身として生き始めるための勇気をくれる本となりました。特に、以下の点において良い学びを得ることが出来ました。

これら3つの要素が、私の生き方を支えてくれる学びとなりました。以下で、もう少し具体的に、どのようなことを学んだのかを説明していきます!

以下の内容は、同書の要約ではなく、同書を読んで私が感じたことです。要約は、すでに多くのサイトが存在するため、そちらをご参照ください。以下の内容は、私の独自解釈が多分に含まれます。

1. 心を自由にする方法

ラッセル氏は本書の中において、「不幸の原因」として、ねたみ、疲れ、競争、世評へのおびえなど、実に9つもの要素を上げています。このことは、私たちを不幸にするものがこの世になんと多いかということを、まざまざと感じさせるものです。

ただ、心配はご無用です。本書では、そんな世の中においても幸せに生きていく方法が示されているからです。特に、幸福につながる態度として紹介されている以下の教えは、私にとって天啓にも等しいものです。

「ラッセル幸福論」(岩波文庫) p250より引用

魂の偉大さを持ちうる人は、心の窓を広くあけて、宇宙の四方八方から心に風が自由に吹き通うようにするだろう。

つまり、全てをあるがままに受け入れて、その風の息吹を肌に感じるということです。この態度があれば、困難を越えていくことも造作もないことに思えます。

この啓示によって、素直で純粋な心を大切に生きていくという私の目標に対して、心強い援軍を得たような気持になりました。これからも、前向きに生きていきます!

知識の夜明けのイメージ

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2. 個人の矮小さと偉大さ

人間が人生に苦しんでしまう大きな原因は、今の世が競争を重視する社会で、好む好まざるにかかわらず、常に他者と比較され、劣等感に苛まれることが多いからでしょう。

そんな「勝ち組」だ、「負け組」だなどというくだらない概念をぶち壊してくれる大切な教えが、ラッセル幸福論では示されています。つまり、個人の「矮小さ」と「偉大さ」という矛盾する二つの概念について、議論がなされているわけです。

「ラッセル幸福論」(岩波文庫) p250,251より引用

人間の生命の短さと微少さをわきまえながらも、同時に、個人の精神の中には、既知の宇宙に含まれている価値あるものがすべて集約されていることを悟るだろう。 

a. 個人の矮小さ

私たちは、偉大な功績を残した人物を偉人として褒めたたえ、自分もその一人たらんと努力するかもしれません。これは、何かを成し遂げようという前向きな意志を生みだすための思考法としては、非常に有効であり、否定されるものではありません。

ただ、人間の価値は、そんなものがあるとしても、功績の有無によって規定されるものではないと知っておく必要もあります。そうでなければ、社会の中で一所懸命に学び、働いている殆どの人間ですら、無価値な人間ということになってしまいます。

人間は、須らく矮小な存在。偉大な功績を残したとしても、宇宙から見れば、全ての人間は小さく取るに足らない存在。こう考えるようになってから、人生に対しての無駄な力みが抜けてきました。小さな存在に起こることもまた、小さなことなのですから。

勿論、他者や偉業に対して自然に生まれる尊敬の念は、人生を豊かにするものですから、押さえつけてはいけません。「万物の矮小さ」を意識するのは、自分を卑下してしまいそうなときだけで良いのです。

リラックスしたイメージ

b. 個人の偉大さ

ラッセル氏は、個人の矮小さについて述べた後、個人の偉大さにも言及しています。これは、表面的には矛盾しているように思われます。しかし、言語的な矛盾は、必ずしも本質的な矛盾と同義ではありません。

この場合のラッセル氏の意図は、私たちは物的個体としては矮小なものであるが、内部に広がる深遠な心は、大宇宙にも匹敵するほどの無限の輝きを秘めているというところにあったのではないでしょうか。

例えば、学びたいという意欲、誰かを幸せにしたいという愛情、何かを成し遂げたいとする健全な意志。これらの無限の輝きを放つ無形の力を内部的に精製する人間は、その心のうちに宇宙を持っているとも言えるかもしれません。

いずれにせよ、人間の成し遂げることが宇宙的に何の価値もないからと言って、それによって人生の意味を見失う必要などないのです。むしろ、何の価値もないからこそ、やる気になるような逆説的な思考を持ちたいところです。

人間は、外的には矮小な存在でありながら、内的には無限の宇宙を秘めている。そう思うと、人間の本質は内なる神秘であり、感情を大切に外部と交わることが、人生を生きるということだと感じます。その挑戦の姿勢は、それだけである種の偉業だと言えないでしょうか?

偉大な感情の発露

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3. 仕事への姿勢

ラッセル氏は、「幸せをもたらすもの」の一つとして、仕事を挙げています。単調な仕事でさえ、時間をつぶせるという意味では有用だとしたうえで、最も幸福と結びつきやすい仕事の特長として、以下のようにも述べています。

「ラッセル幸福論」(岩波文庫) p233より引用

仕事をおもしろくする主な要素は、二つある。一つは技術を行使すること、もう一つは建設である。

つまり、ラッセル氏は人生における仕事の重要性を指摘したうえで、最高の仕事とは、技術を行使でき、かつ建設性のある仕事だと述べているわけです。

技術を行使する喜び

言うまでもなく、磨き上げた技術を行使する際には喜びが伴います。私の場合、音楽に情熱があり、そこで磨いてきた技術を行使するのは、大変に楽しいことですから、ラッセル氏の述べていることを心から理解できます。

また、自分の考えを文章にしたり、多くの方に向けて発信しようとしている今この時も、私はワクワクを覚えながらキーワードを叩いています。その技術が稚拙だとしても、自分の好きな技術を行使するのは、大変に喜ばしいことです。

ですから、人生の多くの時間を費やすことになる仕事においても、その機会があるべきであるという論理は、極めて自然な物です。幸せな人生を生きるためには、自分が興味を持てる技術を行使できる仕事を選ぶのが良いのです。

興味を持てる技術を行使できる領域で仕事に挑戦しようというのが、会社員を辞めてフリーランスとなった私が歩んでいる道です。

技術の行使のイメージ

積み上げる喜び

仕事は、気まぐれの連続では無く、自分の熱意と献身の積み上げによって構成されるべきものでなのです。ラッセル氏は、この「建設性」が、先に述べた「技術の行使」よりも重要だと述べています。

私たちの興味を強く引き付け、技術を注ぎ込む対象に対して、私たちが完全に満足することはありません。完全に満足しない以上、どこまでも成長への意欲と実際の行動が生まれ、それらが人生に対して前向きな活力をもたらしてくれるからです。

また、積み上げる喜びを感じられる仕事を選ぶことは、自分の人生の旅路と仕事とを強く結びつけることにほかならず、自分という人間がこの世に存在した証を作るという前向きで壮大な内的事業にもなりえます。

内的な目標として生きる意味や成し遂げたいことを自覚すると、それが大きなモチベーションを生み出してくれます。私を突き動かす行動意欲の源泉は、まさに積み上げへの意欲からきています。

意欲の源泉

さいごに

「ラッセル幸福論」は、幸福への道筋をロジカルにまとめたもの。この記事の中では紹介できなかった多くの箴言も、たくさん込められています。

大げさな言い方ではなく、私の人生にとって「ラッセル幸福論」との出会いは、人生を変えるほどの影響がありました。この書を読んだ私は、実際に会社員という安定を捨てて夢を追う人生に漕ぎ出したのです。

今の私は、外部環境に対して心の窓を解き放ち、自分の小ささを認識しながら、内に燃える情熱の価値をもしっかりと捉えて心を活力の水で満たし、自分の好きなことを積み上げて生きていくという夢の道を、力いっぱい駆けだしました!貴方はこの本から、どんな生き方を学ぶでしょうか?ぜひ、試してみてください
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不幸を見つめ、幸せを生み出す。心を整える方法を探しているのなら、これ以上の書籍はなかなか見つからないでしょう。90年以上の時を経ても、未だに愛読されている理由が、そこにあります。

辛いこともある人生の中で、信念と活力を持って生きたいと願っている方には、ぜひともこの「ラッセル幸福論」を一読することをおススメしたいですね!

エンゼルス大好き
すけまろ
myself
スピッツが大好きで10年来のファン。このブログは、そんな私によるスピッツのファンブログです。カラオケ大好き、スピッツの楽曲フルレビューにも挑戦中。歌手オーディションに3回合格。漫画、アニメ、読書も好き。スポーツ観戦がライフワーク。最近はエンゼルスに夢中で、ツイッターでは応援ツイートを垂れ流しています(笑)。貴方も、「LTBU」しませんか?
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