一度は読むべき本

「サードドア」の感想。成功へカギは、身の程など考えず、挑戦し続けることだ

the image of third door

こんな記事

待っているだけでは望んでいるような成功はやってきません。そんな当たり前の事実を、私たちは軽視してはいませんか?何かと言い訳をして、挑戦を先延ばしにしていませんか?

成功者が一歩目を踏み出したとき、彼らは自信に満ち溢れていたのでしょうか?彼らは、どのように成功を掴み取ったのでしょうか?彼らは、やはり特別な人間だったのでしょうか?

そんな問いに一石を投じてくれる書籍のが、この「サードドア」です。私は、普通の大学生である著者の行動力を見て驚嘆するとともに、こうも思いました。行動するのは、私にもできるはずだ、と。

著者について

アレックス・バナヤン氏(1992~)は、アメリカ・カリフォルニア出身の作家です。ご覧の通り、まだまだ若い作家ですが、フォーブス誌で「30歳未満の最も優れた30人」に選出されるなど、勢いを感じる人物です。

本書の概要

本書は、将来に思い悩む普通の大学生であった筆者が、アメリカで大成功を納めたビッグネーム達へのインタビュー企画を本にしようと思い立ち、それを行動を移していく過程を描いたもので、アメリカで2018年に出版されました。

彼がこの企画を通じて明らかにしようとしたのは、成功者がたどった道筋。ただし、成功者として歩んだ道のりではなく、夢見る若者に過ぎなかったころの彼ら、彼女らが一体どうやってスターダムへの一歩を踏み出したか、ということです。

一介の大学生が実現するには、あまりにも無謀な企画。ビル・ゲイツ氏、レディー・ガガさん、ウォーレン・バフェット氏へのインタビュー。普通に考えれば実現不可能なこの企画を、彼はいったいどのようにして実現したのでしょうか?

書籍リンク概要

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本書は、アメリカでベストセラーとなり、「2018年に読むべきキャリアアップ本」にも選ばれました。その後、日本を含めて、世界各国18か国で販売されています。

著者のコメントによれば、企画してから完遂まで約7年の歳月を要したとのこと。コネもない裸一貫で出発し、粘り強く取り組んだ情熱には敬服させられます。

彼が企画したインタビューそのものだけでなく、その企画過程での偶然の出会いや、四苦八苦しながらも進もうとする筆者の姿からも、得るものが多いでしょう。

約500ページにも及ぶ本書ですが、文体はカジュアルであるため、ティーンエイジャーの冒険譚といった感じで、スイスイと読み進みることができます。

堅苦しく構えず、夢を叫んだ若者の奮闘記として、気楽に読み進めてみてください。きっと、自分の人生を前進させるための勇気を貰えることでしょう。

the image of challenge with friends

本書から学べること

さて、それでは私が本書を読んでの感想を述べていきましょう。まず初めに言っておかなくてはいけないのは、この本には賛否両論あるということです。アマゾンレビューでは、平均点こそ高いものの、低評価をつけている方も一定数います。

その原因の一つが、サブタイトルの「精神的資産のふやし方」にあるかもしれません。私は、自分との向き合い方などが論じられる本かと思って読み始めましたが、本書が扱うのは、内省論というより対外論、行動論

つまり、私のような読者からすると、本への期待と実際の内容が違ったということです。その時点で読むのを止めてしまえば、この本の評価は低くなってしまうでしょう。ただ私自身は、二つの理由から、読む価値が無かったとは考えていません。

まず第一に本書は、夢の実現に燃える青年の奮闘記として、十分に楽しめるという点。ビルゲイツ氏とのインタビューを苦難の果てに実現させるくだりは、感動的です。また、著者がとある人物からの誘いに思い悩む部分も、感情移入してしまいました。

さらに、単なる面白い読み物としてだけではなく、実用的な価値もあるという点も見逃せません。私は、著者の奮闘する姿を通じ、夢を叶えるために何が必要かという観点から、以下のような学びを得ることが出来ました。

本書は、一人の青年が「馬鹿げた企画」の実現に向けて奮闘する冒険譚。癖のある文体は、読書の静謐性、神秘性を愛する人には不評かもしれませんが、固く構えず気楽に楽しみましょう

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1.  挑戦心を刺激する助言

この書籍には、成功者からの助言で溢れています。普通の大学生の挑戦、挫折、苦悩と、その過程で得られる先駆者からの数々の助言。著者であるバナヤン氏に思いを重ねながら、私自身が先駆者からの助言を受けているような気持ちになりました。

本書を読むことで成功者の考えに触れることが出来るのは、本書を読むメリットの一つです。そんな数多くの助言の中で、私の心を強く打ったものの一つは、TEDを立ち上げたリチャード・ワーマン氏のものでした。彼はまさに世界を変えようと立ち上がった方ですが、そういう方がどういう心持で仕事に向き合い、何を重視しているのか。

世界を良い方向へ変えることは、人間の究極的な望みだと思います。金銭的繁栄も重要ですが、その分かりやすい望みの奥深くには、この奇跡の星に縁あって生まれた仲間たちと、この星に貢献したいという純粋な願いがあるような気がします。

私は、エゴを持つことが罪だとは思っていません。しかし、エゴに支配されることは人間の本質的幸せに繋がらないと確信しています。仕事を通じて、仲間のためになることをするのが人間だ。この手の考え方が冷笑に付されることもあるでしょうが、この書の読書を通じ、そんな愚かさをを大切にしたいと感じました。

無謀と思われる挑戦を考えている方は、本書をぜひ読んでみてください。ほぼ間違いなく、貴方の挑戦は、本書のアレックス・バナヤン青年が抱いた夢よりは現実的でしょう。そして、彼は、それを実現しました。今の不可能は、未来の不可能ではないのです。ただ、前進あるのみですよね。さあ、私たちはどうでしょうか?
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2.  能力ではなく行動

この本を支配する基本原理は、行動、行動、行動です。このメッセージをくみ取れないとしたら、この本を読んだとは言えないでしょう。普通の大学生が、ビッグネームとのインタビューを実現させようとすれば、行動するしかありません。

著者であるアレックス・バナヤン氏は、ベストセラー作家として特別な人物になりましたが、初めから特別だったわけではありません。彼を特別にしたのは、彼が生まれ持った能力ではなく、挫折と失望に打倒されずに動き続けた行動力です。

このことは、成功者の背後にも失敗の山があるという当たり前の事実の一例を示しています。あいつは特別だからと言っている暇があったら、自分の能力を磨きつつ、失敗を恐れずに挑戦してかなくてはならないのです。全ての成功者がしたように、です。

成功者にも取るに足らない若造それを覆したと思われていた時期があるのです。そして、彼らがのは、実際の行動によってです。ですから、私たちも行動を続けるべきなのです。機が熟したかどうかなど、私たちには分からないのですから。

自分が胸に秘める挑戦や夢に自信が持てない人は、この本が助けになるでしょう。成功者がどのような苦悩を抱えていたのかを知ることで、私たちは完全無欠の人間などいないと知ることが出来ます。成功者と私たちの間にある一番の差は、才能などという抽象物ではなく、行動力そのものではないでしょうか。大した才能がないとしても、行動を通じて何かが変わるかもしれない。そうは、思いませんか?
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3.  自分らしさの価値

自分は、誰か以上の誰かになることはできません。しかし裏を返せば、誰かも私以上の私になることはできないのです。それである以上、私たちが自分自身であることを放棄してしまうことは、自分の最大の武器を放棄するということです。

私自身、小説、音楽、ブログという3本の柱で生活を組み立てていこうと努力していますが、どうしても成功者の足跡をなぞろうとしてしまいがちです。しかし本来、謙虚に学ぶことと、誰かの模倣物になるということは全く別のことです。

自分の能力で身を立てたいなら、いかにオリジナリティを生み出し、磨いていくかが至上命題です。とはいえ、この模倣とオリジナリティの考え方については、唯一の正解などないとも言えます。模倣からオリジナリティが作られる、またはこの世にオリジナルのものなどないという考え方にも、理がある部分があるからです。

本書では、この難しい分野に対して、アメリカの超有名司会者でトークの帝王との異名を持つラリー・キングという方の持論が示されています。キング氏の話の主題は別のところにあるのですが、私個人としては、この部分が一番強く印象に残りました。

「自分だから提供できる価値」を持っている人は、輝いて見えるものです。自分らしさを磨いて生きることは、人間の喜びの本質でしょう。そして、「自分らしさ」へ正しくアプローチしていけば、私たちも特別な価値を生み出せる存在へと変わっていけるのではないでしょうか。この書の著者がそうであったように。
the importance of being yourself to achieve something great

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4.  プレゼンの妙技

独立して自分の興味を持てる活動で身を立てるとすれば、自分の真価を正しく伝えるだけではなく、わかりやすく伝える技術も必要になるでしょう。私は、本書から自分自身をどのように見せるかというアイディアについて、得るものがありました。

正面突破で結果に至る方法は美しいですが、それ以外の道もあるということです。つまり、自分の言いたいことを言い続けるのではなく、相手が何を求めているのかを考える。結果から逆算してそこへ至る足場を置くことで結果を手にするという道です。

自分の計画を価値のあるものに見せる技術については、著者のメンター的存在として登場するエリオット・ビズノー氏の行動が何より参考になるでしょう。相手にノーと言わせないために何が出来るかという視点は、非常に重要だと感じました。

本書の本質となるテーマでこそありませんが、計画の真価をどうすれば上手く伝えられるだろうか、という悩みにもヒントになる書籍だと感じました。自分の計画の中には、自分が気づいていない魅力があるかもしれません。本書の読書を通じ、多角的な視点で計画を分析する必要性を強く感じました。
the importance of having lots of perspectives

さいごに

サードドアというタイトルは、マーケティング的には素晴らしいもので、多くの人を引き付ける魅力的なタイトルだと思います。しかし、私たちはこの本の本質を見誤ってはいけません。この本は、裏道を往くことの重要性を説いた本ではないと思っています。

サードドアが現れた時にそのドアに気づけるだけの準備をしておく。その準備の重要性を説いたうえで、身の程を知らずに挑戦を続ければ、いつかサードドアが現れる。そういう行動と準備の重要性を第一義に説いた本ではないでしょうか。

私は、サードドアが魔法の扉であり、それなくして成功できないという考え方には否定的です。正攻法だけで物事を達成することが出来ないとしても、搦め手だけで物事を達成することもできません。瞬間風速的に何かを成し遂げても、決してその成功を維持することはできないでしょう。ましてや、日本とアメリカでは文化も違います

本書を読んだなら、私たちがするべきことはただ一つです。冒険を始めましょう。辛く、厳しい旅になるかもしれません。しかし、挑戦と挫折と苦悩の果てに、自分にとってのサードドアを見つける日が必ず来るはずです!

書籍リンク概要

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本書は魔法の書ではありません。アレックス・バナヤン氏が著名人とのインタビューから練り上げた成功への真理が書かれている訳でもありません。しかし、本書には大切なメッセージが含まれています。

著者は、成功者の助言を共有することが多くの人々の助けになると考えました。しかし、本書において最も印象的な人物は、ほかならぬ筆者自身だと言えるかもしれません。

つまり、普通の若者も、多くの拒絶と挫折を受け入れる勇気があれば、苦しみながらも何か大きなことを実現できるということを、彼自身が実証したということです。

アメリカ人らしい行動力に溢れた若者の突撃を見て、私たちにも自分たちの夢を語る勇気が湧いてくるとは思いませんか?失敗しても当たり前。とりあえず、やってみよう!

 

エンゼルス大好き
すけまろ
myself
スピッツが大好きで10年来のファン。このブログは、そんな私によるスピッツのファンブログです。カラオケ大好き、スピッツの楽曲フルレビューにも挑戦中。歌手オーディションに3回合格。漫画、アニメ、読書も好き。スポーツ観戦がライフワーク。最近はエンゼルスに夢中で、ツイッターでは応援ツイートを垂れ流しています(笑)。貴方も、「LTBU」しませんか?
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