一度は読むべき本

「道は開ける」(カーネギー)を読んで得た感想。脱サラした私の心に飛来した教訓とは

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こんな記事

人生から悩み事を切り離し、小さな出来事に感動しながら生きていたい。些細なことで心を乱し、イライラして当たり散らすような自分自身を変えたい。貴方は、そう思ったことはありませんか?

もし貴方がこんな悩みを持っているなら、本書「道は開ける」を読むことは大いなる助けになるでしょう。この書には、私たちが悩みを捨て去り、自分自身に帰って生活するためのヒントが溢れています。

本書に記された「生きるための知恵」を読みながら自分を客観視すれば、どうにもならないようなことでクヨクヨする姿勢と決別し、新しい日々を楽しむための活力も生まれてくるでしょう!

カーネギー氏について

デール・カーネギー氏(1888~1955)は、アメリカミズーリ州出身の作家であり、自己啓発トレーニングの開発者としても高名です。今回紹介する「道は開ける」のほか、「人を動かす」という書籍の筆者としても名を知られています。

不遇の時期を経て

彼自身の言を借りれば、もともとはトラック販売で生計を立てていたものの、自分自身の人生に不満を抱いていたようです。本書において彼が告白するところによると、彼自身は作家になりたかったのでした。そんな当時の彼に必要なのは、彼自身が好まざる仕事ではなく、彼の将来につながる新しい何かでした。

考えた末、彼は教育大卒である自分の長所を生かせる職業として、成人向け自己啓発クラスの教師への転身を決断します。夜間学校の成人クラスで教えながら、余暇の時間を読書や、執筆活動に当てればよいと考えたのです。彼自身、のちに振り返って、このときに踏み出した一歩が、人生を大きく変えたと述懐しています。

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一歩が転機

彼は、成人向けの自己啓発クラスの教師としてのやりがいのある仕事に夢中になり、生徒たちの満足度を高めるために努力を重ねます。そのために彼が目を付けたのは、友人の作り方など、対人関係の改善方法を理論化することでした。

そこで彼は、クラスのテキストとして「人を動かす」の執筆に着手します。そして、このテキストが、彼自身の言によると「予想外のメガヒット」。これによって自信を深めたカーネギー氏は、自身のクラスの生徒たちのもう一つの関心事に目を向け始めます。それは、即ち「悩み事」でありました。

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誕生の軌跡

「悩み事」に関する書籍を執筆するために彼がとった最初の行動は、膨大な数の偉人伝の読破でした。実際、この書籍内では、数々の偉人の格言やエピソードの引用が見られ、著者による綿密な下調べの痕が窺われます。

また、彼は、自身の教師としての立場を最大限に活用し、彼のクラスの中で生徒から「どのようにして悩みを克服したか」についての生の声を拾い集めました。そうした彼の努力の末、ある一冊の書籍が完成しました。

彼自身が、長い時間と労力をかけて、書籍と実世界から学び取った奥義が集約された有益の書。それこそが、本書「道は開ける」なのだと言えるでしょう。

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書籍リンク概要

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「道は開ける(How to Stop Worring and Start Living)」は、苦悩に支配されない人生を送っていくために、私たちが抱える悩み事とどう向き合い、どう対処していけばいいのかを記したものです。

人間は有史以来「悩み事」によって苦しめられてきたため、それを振り払うための格言なども多く存在します。しかし残念ながら、現代を生きる私たちには、それらの金言を拾い集めるだけの気力と時間が不足しています。

だからこそ、私たちは避けられるはずだった袋小路へと自ら迷い込み、人生がもたらす試練を嘆き、苦悩するわけです。しかし、そんな私たちの手元に、私たちを導いてくれる書籍があったなら、話が変わってくるとは思いませんか?

本書を読めば、貴方を苦しめている悩みの正体を看破し、それと向き合う方法も見えてくるでしょう、カーネギー氏自身が推奨するように、何度も本書を読み返し、その内容に準じた行動を心がければ、おのずと「道は開ける」でしょう。

 

私が学んだこと

本書は、カーネギー氏が実用書であると明言しているように、私たちが陥りがちな失策を明示したうえで、そこに対しての対象法を明示してくれることが特徴です。また、ポイントポイントで内容がまとめられ、読者の理解を補助してくれます。

それでは、私がこの本を読んで得た感想を述べながら、私たちがこの本から何を得ることが出来るのかを明らかにしていきましょう。私がこの書籍を通じて学んだことは、以下のようなことになるでしょう。

以下でご紹介するのは、あくまで私が得た教訓です。言うまでもなく、百人が読めば百通りの教訓があることでしょう

1.  悩み事と縁を切る方法

私たちは、悩み事に囲まれて生きています。悩み事は、私たちを消耗させるとともに、私たちの人格を望ましくない方向へと変えていきます。そして、悩み事に適切な対応をしなければ、悩み事がもたらす悪影響は、貴方の人格に固着することでしょう。

誰だって、怒りっぽくてイライラして周りの空気を重くする人間になりたいわけがありません。ニコニコして親切で、周りにイライラの代わりに笑顔を振りまく存在になりたいと思うのが、人間の自然のはずです。

だからこそ、私たちは悩み事と縁を切る方法を見つける必要があります。そんなことは不可能だと思ったかもしれません。しかし、私は、私自身の経験を持って断言します。適切な方法を知れば、悩み事から距離を置いて笑い飛ばすことは可能です。

そして、悩み事から距離を置くための方法論が、本書には溢れているのです。本書では、悩み事に立ち向かう手順が一種の方程式として示されるため、私たちが取るべき手法はたちどころに明らかになります。

悩み事に人生を支配されるのを辞めたいと願っている方は、この書籍の第一章を読むべきです。人によっては、この第一章の鉄則を実行するだけで、幸せへの一歩を踏み出せるでしょう。事実、私のようにすべてをゼロとしてリスタートした人間からすると、この教えこそが全ての真理であるとしみじみと実感しました。
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2.  悩むことの無意味さ

世の中は悩み事に溢れているとはいえ、その悩み事に人生の舵を取られることを是とするならば、私たちは決して幸せになれないでしょう。過去の私のような生き方をしている限り、自分の人生を生きる充実感を味わうことはできないのです。

本書の多くの章は、悩み事の多面的分析に当てられています。つまり、悩み事が個人にどのような影響を与え、人生にどんな影を落とすかを説明してくるのです。実際、本書によって紹介されている「悩み事によって人生を棒に振りかけた個人」のエピソードは、紹介しきれないほどです。

しかし、そういった個人の破滅ストーリーを紹介することが本書の目的ではありません。彼らは、きっかけは様々ですが、苦悩の過程で「とある事実」に気づき、彼らの人生を好転させていきます。その事実とは、言うまでもなく「悩むことの無意味さ」であり、彼らの多くはそれに気づいたことこそが、大きな転機であったと述べています。

貴方も彼らの例に習って人生を好転させたいと願うならば、本書の内容を心に取り込み、行動に変換していくことをお勧めします。この本の真理を心に取り込んだならば、悩むことがいかに非合理的であるかが、骨の髄まで染み込んでいるはずです。

そもそもの話、悩むことと、建設的に考えることは全くの別物です。この意味で、私たちが賢明な生き方をしたいと願うならば、悩み事が目の前に現れたときには、その悩み事を即座に心に取り込むのではなく、いったん客観的なフィルターを通してその悩み事を分析するべきです。その結果、大抵の悩み事は取るに足らないものだと判明するでしょう。
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3.  期待しすぎる傲慢さ

賢明な人間であろうと努力することは、素晴らしいことです。しかし、その努力に対して見返りを求めない領域に達することは、なかなか難しいことだと思います。私自身、まだまだその領域には達していないと感じることがあります。

店員さんへの挨拶、言葉遣いなどもその例です。私は出来る限り丁寧で愛想良く接するように心がけていますが、相手からはその親愛の情と同等の返礼があるとも限りません。そんなとき、私は少しばかり残念な気持ちになるばかりか、相手に対しての憤りを感じてしまうことがありました。

しかし、本書を読んでから、私は私の考え方がいかに未熟であったのかを思い知ることになりました。宗教的な観点で物事を論じるのは、日本人にはあまりなじみがありませんが、宗教的視点から「期待しすぎること」の愚かさを語るカーネギー氏の言に対し、私は非常に強い感銘を受けました。なんと愚かな私であったことか!

いずれにしても、私たちは相手からの見返りを前提に善を行っている段階では、倫理的にも合理的にも賢明な行動をとっているとは言えません。この事象を合理性という視点で語るならば、確率の低い事象に強い期待を持ち、結果に一人で失望し、一人で怒りを抱えるということがいかに非合理的であるかということでしょう。

自分自身の善行が報われないと感じているのならば、本書の第14章の内容から教訓を学ぶべきだと言えます。それによって自身の考えを変えることが出来れば、小さな無礼に心を乱さず、予想外の返礼を受けた時にはそれを心を照らす光に変えることが出来るはずです。私たちが陥りがちな罠、「期待しすぎる傲慢」を知ることは、私たちが人生の光の側面をしっかりと捉えるために賢明な姿勢だと言えるでしょう。
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4.  自分より大きな存在を抱く重要性

人間は、物事を一人でこなしてこそ一人前という虚勢を持ちがちな生き物だと思います。しかし、生来、人間一人で抱え込める負担はたかが知れているのです。全ての物事を個人で抱え込もうとすれば、良くない結果を招くこともあるでしょう。

私は、おそらく標準的な日本人と同じように、クリスマスを楽しみながら正月は初詣に神社へ向かい、時にはお寺巡りも楽しむようなタイプで、宗教を批判することはないにせよ、心の中心に宗教的観念を置いたことはありませんでした。

しかし、本書における宗教的な考え方を目にしたとき、少し考え方が変化しました。つまり、宗教的な考え方とは、必ずしも固定的なイデオロギーを前提にしたものではなく、善なる教えが集まった結果物であることもあるということです。

宗教的な観念は、人間のためになる生き方や方針を考える全く別のモノサシとも交差することがある。私は、そんな当たり前を実感しました。全てを宇宙に委ようと宗教に委ねようと、その考え方がもたらす心の平穏には一致する部分があると感じたのです。

大切なのは、心の中に絶対的な存在を持つこと。そして、絶対物に全てを委ねる姿勢を持って、自分の存在を越えた事象はそれに託し、流れの中で謙虚に生きるべきではないかと感じました。なお、念のために付記しておきますが、特定の宗教信仰やイデオロギーを持つことを推奨するという意味ではありません。

そうはいっても、心の中に自分より大きな存在を作り、そこに全てを委ねることが重要だと感じます。例えば、豊かな自然を心の中心に据えてそれを敬愛する。自分の苦悩に関わらず、その自然は脈々と続いていく。こういった自然を自分の中心に置けば、変に思い悩んだり、思い上がったりすることなく生きていけると感じました。自分の存在など、この地球に広がる大自然に比べれば、小さな存在なのですから。
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さいごに

本書は、苦悩を越えていくための方程式を搭載した実用的な人生指南書。本書には、人生を心穏やかに生きるためのコツが溢れています。人生から悩みを切り離したいと願うならば、本書を読んでみることは素晴らしい経験になることでしょう。

また、私自身はオフィスワーカーではなくなったので個別には取り上げませんでしたが、本書の中では、事務仕事で悩まないための行動原則についても明快な提示がなされています。仕事の仕方で悩んでいる方は、一見の価値があるでしょう。

私たちの人生は短く、取るに足らないことに時間を取られていてはもったいないではありませんか。だからこそ、私たちは賢明な姿勢を手に入れるべきです。そして、そのために必要なことの多くは、「道は開ける」の中に記されていると言えるでしょう。

私は、本書の内容を日々見返しながら、悩みに支配されずに生きていこうと感じました。何度も読み返して考え方を理解し、無自覚の行動を本書の内容に近づけていけるように努力したいですね!

書籍リンクさいごに

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本書の邦訳タイトルは、「道は開ける」です。原題の直訳をするならば「心配を排除して、新たな生活を始める方法」などとなるでしょうが、この邦訳は本書の内容を見事に汲んだ意訳であろうと思っています。

一番大事なポイントは、道は「開ける」という部分です。つまり、「道を開く」ではなく、「道は開ける」なのです。この部分には、自分自身の心持次第で、自然と道がその姿を現すという意味が込められているように感じます。

言い換えれば、人生を有意義なものにするために取り組むべき課題は、外的要素ではなく、内的要素であるということです。自分自身の悪癖を排除し、心持を整えることが出来れば、自然と「道は開ける」ということなのです。

多くの著名人のエピソードも踏まえながら語られる、悩みに身を焦がすことからの卒業論。誰しもが望むそんな方程式が、僅か数時間の読書で得られるとしたら。貴方の人生を豊かにする本書を、心からお勧めします。

 

エンゼルス大好き
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スピッツが大好きで10年来のファン。このブログは、そんな私によるスピッツのファンブログです。カラオケ大好き、スピッツの楽曲フルレビューにも挑戦中。歌手オーディションに3回合格。漫画、アニメ、読書も好き。スポーツ観戦がライフワーク。最近はエンゼルスに夢中で、ツイッターでは応援ツイートを垂れ流しています(笑)。貴方も、「LTBU」しませんか?
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