成長のための知識・指針

【独学に有用】ベル・カントに基づいたSLSというボイトレメソッド

こんな記事

SLSというボイトレメソッドをご存じですか?10年ほど前に、ボイトレ業界を席巻したアメリカ発のボイストレーニングです。

様々な批判にさらされ、その欠点をあげつらわれた印象もありますが、このメソッドは実際は如何ほどの価値があるのでしょうか?

この記事では、SLSというメソッドに出会ってからボイトレに邁進してきた私が、中立的な立場からSLSを語っていきます。

結論

私はSLSを信頼しており、学生時代はボイトレの指針としていました。裏声を重視する今のスタイルの基礎は、SLSから学んだものです。

SLSの全てを知っているとは言えませんが、高音を安全に開発していくという観点で言うと、SLSは信頼に足る方法論だと考えています。

Speech Level Singingとは

日本において、2000年~2010年ごろに一世を風靡したアメリカ発のメソッドで、簡単に言うと以下の様な主張をしているメソッドでした。

無理のない感覚で、低音から高音まで繋がった声で歌う

創設者は、セス・リグス氏で、アメリカで50年以上にわたりボイストレーニングに従事している権威の一人です。さらに、SLSには以下の様な特徴もあります。

【SLSが注目を集めた理由】

・スティービー・ワンダーなど、有名歌手ご用達
・既存のボイトレとは大きく異なる視点をもっていた
・日本人を含め、多くの公認ティーチャーが世界中にいた

また、SLSというボイトレメソッドは、ベルカント歌唱法をベースに、ロックやポップスなど複数のジャンルに技術を応用したメソッドでもあります。

従って、その指導方針は奇想天外なものという事ではなく、十分に信頼できるバックグラウンドを有していると言えます。

「SLS限界論」を打ち破れ

SLS限界論では、「SLSの方法では強い声は出せない」と言われていました。しかし、私は以下の理由でSLSをベースに考えることは問題ないと考えています。

A. 裏声は充実した声の基礎だから

私のボイトレ基礎は、先述のフレデリック・フースラー氏です。同氏が言うように、裏声を正しい方法で練習することは、充実した声を呼び戻すために必要不可欠です。

フレデリック・フースラー著 「うたうこと」P81より引用

仮声を欠く声は、決して声楽的な声とは言えない。(中略)すぐれた歌手で、自覚するしないにかかわらず、著しくよく発達した仮声的機構に恵まれていなかったという人は、いまだかつてない

正しい方法で行う裏声の練習がマイナスになることはありません。地声もケアするという意味で、喚声点より下の音で地声を出す練習を併行すれば、さらに安全です。

経験から言って、裏声重視で声が衰えるという事は無いと考えています。低い裏声に頼ると声が衰えるという根拠も希薄です。

B. 裏声は強くなると知っているから

どうしてこんな幽霊みたいな声を出さなくていけないのか。この声は、本当に成長するのか、先があるのだろうか。そう思っても、裏声練習を続けてください。


育て上げた裏声は、きちんとした存在感を持ち始めます。ある程度の声を出せるようになった今なら言えます。リリースは重要ですよ、と。

C. SLSは、限界点ではないから

貴方の声がSLSに縛られるという事はありません。むしろ、練習すればするほど、貴方と声帯の意思疎通が深まって、より自由度が増すとすら言えます。

ですから、SLSで育成した声は、バリエーションの一つになると思えばよいのです。そして、このメソッドは信頼に足るものです。

 

さいごに

SLSは、「地声張り上げとは真逆の方向性を提示するメソッド」です。初学者にとっては、それまでの発声法の否定になることが多く、信頼と継続のハードルが高いです。

始めはひっくり返った弱い裏声でも、コツコツと練習すれば充実した声になる。そう信じて練習を継続することが出来るかどうかが勝負です。

熱気バサラのように熱く生きたい!
すけまろ
myself
スピッツが大好きで10年来のファン。このブログは、そんな私によるスピッツのファンブログです。草野マサムネさんのようなボーカルを目指してボイトレに励みつつ、スピッツの楽曲フルレビューにも挑戦中。歌手オーディションに3回合格。漫画、アニメ、読書も好き。スポーツ観戦がライフワーク。日ハム、エンゼルス、ACミランを中心として、幅広くスポーツが好きです!ツイッターは、スポーツ観戦の話が中心です!
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