ミックスボイスの習得

【豊かな声を出したい】ミックスボイスに「ツヤ」と「伸び」を与える方法

こんな記事

ミックスボイスは、伸びやかさが大きな特長の一つです。

理想の音色のために意識すべきことは多いですが、究極的には「理想のフォーム」を崩さずに歌う練習をするという事になります。

この記事では、「理想のフォーム」に関わる要素発声時の意識について、個人的感覚を交えながら、お伝えしていきます。

「ツヤ」と「伸び」の正体

倍音成分は「結果」

一般に、声には耳で聴いてる音程とは別の音も含まれていて、その音が多ければ声が豊かになると言われています。そして、そのような多くの要素を含んだ声を、倍音成分が豊かな声と形容したりします。

スピッツ・草野マサムネさんの声は、倍音成分が豊かな声とされます。倍音成分が豊かだとその声は魅力的に聴こえやすいというのは、客観的事実と言ってよいでしょう。

とは言え、それでは倍音豊かに発声しましょうと言われても、どうしたらいいか分かりませんよね。「倍音豊かな声」は、理想的な発声の結果として捉えましょう。

特性を引き出すために

それでは、理想的な発声について考えてみましょう。ミックスボイスの特性を最大限に引き出し、空間を包み込む伸びやかな声を手に入れるためには、コツコツと理想の発声フォームを追求していくしかありません。

私の感覚では、以下の点に注意するようにしています。

理想の発声フォーム

a.声帯フォームをしっかりと維持
b.声帯は「健康的に振動」
c.声帯周りはリラックス

d.全身で歌う意識
e.顔で音を響かせる
f.喉を上げずに、共鳴腔確保

g.息を100%声に変換する

発声は全身運動であり、全身の使い方が連動するべきものです。本来は別々に考えるべきものではありませんが、ポイントを分かりやすくするため、便宜的にa~cを声帯関係、d~fを共鳴関係、gを息の使い方として解説していきます。

「理想の発声フォーム」

それでは、以下で「理想の発声フォーム」を分析していきます。

声帯への意識

力まずにフォームを維持

「声帯フォーム」を、無駄な力を入れずにキープすることが重要です。無駄な力が入ると「声帯の健康的な振動」は実現できず、声が平たく、直線的になってしまいます。

「交錯筋」を活躍させる

リラックスした声帯フォームの中だけで働く、豊かな声を生み出すために重要な筋肉があります。その名も、「交錯筋」。この筋肉と仲良しになることが、豊かな声のために必要不可欠です。

この筋肉が、僅かに開いた声帯フォームの隙間を埋め、息の変換効率を劇的に改善することで、僅かな息の量でも驚くほど響くミックスボイスを生み出します。

声帯の閉鎖は、あくまで「交錯筋」が活躍するための「足場、枠組みづくり」だと考えましょう。適切な声帯閉鎖の上では、交錯筋は驚くような豊かな音色を軽々と生み出してくれます。

ただし、この筋肉は繊細なもので、不要な力が入った足場では機能しません。ですから、一にも二にも、リラックスが重要なのです。

はじめは、リラックスを意識すると声量が落ちるでしょう。しかし、この筋肉を使えるようになれば、「力み=音量」という式が、ミックスにおいて成立しないことを身をもって体感できます。

共鳴への意識

基本は「体全体で共鳴」

立体的な声には、声を全身から放出するイメージが重要です。

音程によって声を向ける方向を変えるのは問題ありませんが、口から出ている音が全てという感覚で歌うと、喉が上ずり、共鳴腔が少なくなって音色が劣化します。

また、上ずった意識だと呼吸も浅くなりがちで、胸式呼吸で息を吹き上げてしまい、「声帯フォーム」の破綻にも繋がります。

発声時に地面との繋がりを感じるようにしましょう。私は、どちらかの足を少し前に出して、その足に少し多めに体重をかける方法で練習しています。

重心を低くすることで、「喉仏の安定化」、「全身を使った共鳴」への意識もしやすくなり、声も豊かになりやすいです。

「マスケラ」で共鳴

また、ミックスボイスを豊かにする共鳴の方法として、顔、特に額で音を響かせるという感覚があります。これは、私が基礎としているベルカント唱法でも大切にされている概念で、声楽的な裏付けがある考えだと言えます。

初心者の方はこの感覚を掴むのは難しいと思いますが、先述の「交錯筋」がしっかりと働いてくれるようになると、声が顔の上で心地よく振動するような感覚を得ることが出来るようになります。

ミックスボイスでは鼻腔共鳴が強調されることが多いですが、鼻腔共鳴はあくまで使う共鳴腔の一つに過ぎません。

声を鼻に詰め込めば、ミックスボイスが出来るわけでもありません。ミックスが形になって来てからは、声を集める場所はマスケラ、特に額になると考えましょう。

息の使い方への意識

大原則は、声帯フォームに対して適切な息の量を、フォームが耐えられる速度で送るという事です。地声張り上げの様な吹き上げ発声は、ミックスボイスでは完全NGです。

息を起点として声帯を考えるのではなく、「声帯フォーム」の処理能力を起点として、限界値の息の量を、限界値のスピードで送るという、発想の逆転も有効です。

この考え方に基づけば、理論上は声帯が必要とする息を「声帯フォーム」に送ることになりますので、息の声への変換効率を限りなく高めていくことが出来ます。

ただし、送られた息を無駄なく声へ変換するためには、交錯筋の働きが不可欠です。ですから、相当の熟達者以外は、この考えを再現するのは難しいでしょう。我々にできることは、その域を目指してコツコツと練習することですね。

声楽で正しいとされる「息を回して歌う」を実現するための、私の独自感覚があります。(詳しくは、別記事で紹介予定)

お腹付近から息を持ち上げて声帯を鳴らすのではなく、あくまで後頭部にある空気を、声帯に向けて下ろして歌うイメージです。

さいごに

高音なのにそう感じさせず、苦しそうな張り詰めた雰囲気もない。これこそがミックスボイスの醍醐味であり、私たちが追い求める音色であると言えるでしょう。

その探求は、一朝一夕で片付くものではありません。気長に、自分の体と向き合って地道な成長を続けていきましょう!

熱気バサラのように熱く生きたい!
すけまろ
myself
スピッツが大好きで10年来のファン。このブログは、そんな私によるスピッツのファンブログです。草野マサムネさんのようなボーカルを目指してボイトレに励みつつ、スピッツの楽曲フルレビューにも挑戦中。歌手オーディションに3回合格。漫画、アニメ、読書も好き。スポーツ観戦がライフワーク。日ハム、エンゼルス、ACミランを中心として、幅広くスポーツが好きです!ツイッターは、スポーツ観戦の話が中心です!
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