モチベーションと準備

【書籍紹介】批判されがちな「1万時間の法則」がモチベの泉になる理由

こんな記事

音楽が大好きでも、モチベーションを保ち続けるのは難しいですよね。自分への不満、他人との比較。本当に、大変です。

今日は、そんな私を勇気づけてくれる書籍「Outliers(天才!一万時間の法則)」をご紹介します。著者は、マルコム・グラッドウェル氏。

この本は、成功者たちの成功の法則を探るものですが、「単純化されすぎており、現実的でない」と批判されることも多いです。

しかし、私は少し別の視点からこの法則を捉えており、私にとっては非常に有用な法則です。この記事では、理論への個人的解釈と、モチベーションへの応用法をご提案します。

書籍:「Outliers」

私との出会い

英語を本格的に勉強し始めた2017年、愛用していたリスニング教材でアメリカのCBSニュースが取り上げられており、その中でマルコム・グラッドウェル氏が「Outliers」の話をしていました。

そのインタビュー内容に興味を持って、英語の勉強を兼ねて原書を買ったのが、私とマルコムグラッドウェル氏との出会いでした。

その概要

本書は、成功者の背景にある「成功の法則」を定義し、様々な事例を通じて実証するというスタイルで進行します。

日本語版の邦題が「1万時間の法則」とされていることもあり、この本が練習時間について掘り下げた本と言う印象も受けます。

「練習の重要性」は本書の根幹となる大事なトピックの一つですが、あくまで枝葉であるとも言えます。中心となるテーマ、つまり本書の幹は「成功者の法則」です。

「Outliers」の意味

一般的な定義

Cambridge Dictionaryを用いて、意味を検索してみました。結果は以下の通りです。

【Outlierの定義】

a person, thing, or fact that is very different from other people, things, or facts, so that it cannot be used to draw general conclusions:

出典:Cambridge Dictionary

「平均」や「普通」と比して極めて異質なモノ、コト、ヒトという意味ですね。なお注釈として、「その特殊性ゆえに一般化できない」との付記があります。
赤い豆が「outlier」です。緑の中で、一つだけ赤で異質です。この赤い豆の存在を持って豆は赤いとも言えません。

本書での定義

上記を踏まえると、この本における「outliers」は、「常人離れした成果を出した人」という意味で捉えてよいでしょう。

本書の目的は、成功者の背後にある「成功の法則」に迫ろうとすることであり、そのための分析観点の一つが練習時間でした。そして、彼が成功者に共通する事項として例示しているのが、「1万時間の法則」なのです。

「1万時間の法則」への考え方

批判に対する考え

この理論は、「練習の質を考慮していない」、「普通のレベルに到達するのならそんなに時間はいらない」など、各方面から様々な批判を受けてます。

批判が全く的外れという事はなく、学術的な観点から見て、議論が単純化されすぎているというのは事実ですが、グラッドウェル氏は、議論を分かりやすくするために意図的にそうしたはずです。

そして、「1万時間の法則」が、そのインパクト故に独り歩きし、歪んで解釈された「1万時間の法則」が議論を巻き起こしてしまった。そう、思います。

グラッドウェル氏の意図

本書を通じてグラッドウェル氏が言いたいことは、「練習が改善に繋がるという当たり前の事実」であると捉えています。そして、その主張を補強するために、1万時間の練習を積んだであろう偉人たちの事例を持ち出しているに過ぎません。

私にとって、1万時間の練習を積めばプロになれるとか、超一流になれるとか、そう言ったことは議論の本質ではありません。

私にとっての本質は、「練習は改善を促し、成功者の背後にも長い練習期間がある」ということ。「天才」という言葉の目くらましに惑わされ、思考停止になるべきではない、という事だけです。

モチベーションへの活用

この理論は、モチベーション維持に非常に有用だと思っています。次のような考え方ができるからです。

「1万時間の法則」の良いところ

A. 上手くいかないときでも「練習が足りないから」と思える
B.「練習は自分の技術を改善する」と信じさせてくれる

この理論は、「A=マイナスの気持ちを中和する作用」と、「B=プラスの気持ちを生み出す作用」を備えているのです。

A. 上手くいかなくても大丈夫

1万時間の練習を積むというのは、並大抵のことではありません。仮に1日に1時間の練習ならば、27年もの月日が必要と言う計算になります。

1日の練習時間1万時間到達にかかる期間(四捨五入)
1時間27年
2時間14年
3時間9年
4時間7年

この表は、365日のうち1日も休まない場合の理論値であり、実現は不可能です。従って、1万時間に到達するためには、もっと多くの期間が必要となると言えます。

このことをモチベーション維持に応用したら、「1万時間到達にはまだまだ時間が必要。だから、今上手くできないのは仕方がない」と思えませんか?

B. 練習は、改善に繋がると思える

本書では、多くの超一流の背後に地道な練習期間があったことを紹介しています。そのことを考えると、「天才」を支えているのは練習なのだ、と思えないでしょうか?

そう思うと、「自分には才能が無いから努力しても無駄だ」と自分に言い訳するのが馬鹿らしくなってきます。才能は、努力によって作られるのですから。

さいごに

大好きな著者の一人

結果として批判を受けることもありますが、同氏は大好きな知識人の一人です。

本書に関するCBSインタビューでは、インタビューアーに「当たり前のことを主張しているだけではありませんか?」と言われ、「Yes, but I don’t think it’s a bad thing!(そうだよ、でもそれがいけない事とは思わないな)」と答えていました。

結局のところ、当たり前なことに価値を見出し、地道に取り組んでいけるかが、私たちの成長を分けると言えるのではないでしょうか。

天才は言い訳ではなく、目標だ

天才などいない?

今回は割愛しましたが、本書のメインテーマは「1万時間の法則」そのものではなく、完全無欠に思える天才でも、実は「天才的な才能のみで作られたものではない」と主張している点にあると考えています。

【グラッドウェル氏の主張(個人的解釈)】

天才は、天賦の才のみで作られるのだろうか。凡人と天才は、人種が違うのだろうか。いや、そうではない。天才も凡人も同じ「人」である。

ただ、天才たちは、実は様々な幸運・環境を手にしている点で、違いがある。彼らは、たまたま手にした幸運・環境を最大限活かし、天才的と称される実力を磨いてきたのだ。

書籍の中では、この様な主張がロジカルに展開され、凡人の私を勇気づけてくれます。「天賦の才」など殆どこの世になく、結果として見える天才は、練習という環境が創り出しているに過ぎないからだ、と思えるからです。

練習は、成功の一要素

勿論、グラッドウェル氏は文化的な側面や幸運などの要素も成功者の背後にあると指摘しています。当然ですが、練習は成功に必要な唯一の要素ではないということです。

しかし、私の目的は成功者になる事ではなく、自分の技術を高めることなので、さしたる問題ではありません。この意味で、グラッドウェル氏の「Outliers」は私のモチベーションを高めてくれる大事な一冊となっています。

ぜひ、読んでみてください

本書に興味を持った方は、ぜひ書籍を手に取ってみてくださいね。英語が苦にならないなら英語版をおススメしますが、日本語版でも問題はないと思います。

彼の書籍は興味深いものが多いので、いつか他の書籍もご紹介したいと思っています。

1万時間到達を目指して、千里の道も一歩から。今日もコツコツ頑張りましょう!

エンゼルス大好き
すけまろ
myself
スピッツが大好きで10年来のファン。このブログは、そんな私によるスピッツのファンブログです。カラオケ大好き、スピッツの楽曲フルレビューにも挑戦中。歌手オーディションに3回合格。漫画、アニメ、読書も好き。スポーツ観戦がライフワーク。最近はエンゼルスに夢中で、ツイッターでは応援ツイートを垂れ流しています(笑)。貴方も、「LTBU」しませんか?
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