ミックス感覚論

【喚声点を消す】滑らかな声の切り替えに役立つ「とある感覚」を大公開

こんな記事

喚声点を上手く越えられない。苛立ち、悩むこともあるでしょう。しかし、それは、歌手にとって最も難しい課題だとご存じですか?

プロのオペラ歌手ですら、綻びを見せることもある喚声点処理。その課題の克服には、長い鍛錬が必要なのは明らかです。

この記事では、ミックス上級者の方を対象として、滑らかに喚声点を越えてミックスへ移行していくための独自感覚をご紹介します。

結論

一本に聴こえる声は、あくまで舞台の表側。その内幕では、緻密な処理が必要で、最も困難かつ重要な処理が喚声点処理と言えます。

喚声点処理を行うとき、口の中の太いストローに声を通すような感覚を持つと、喚声点処理の成功率が高まるかもしれません。

喚声点処理の前提

ミックス習得を目指す方が最初に取り掛かろうとする課題は、多くの場合、喚声点処理です。そのため、喚声点処理が出来て当然、簡単な物に誤解されることもあります。

しかし、喚声点の処理は、とても難しいことです。コーネリウス・リード氏の著作の中では、とある実力派のオペラ歌手の歌唱を評価して、以下のように述べています。

引用:コーネリウス・リード著 「ベル・カント唱法 その原理と実践」p82   

細心の注意を込めて、滑るように、この嘆かわしい小橋を渡っていることは、極めて明白である。

この嘆かわしい小橋こそが、私たちの声区に存在する喚声点であると言えます。この小橋をいかにしてわたるかが、私たち歌好きを悩ませる永遠の課題となります。

喚声点処理は、一朝一夕では習得不可能です。最も重要になるのは、忍耐力です。出来なくても食らいつく覚悟を持ちましょう。

独自感覚:「口笛ストロー感覚」

それでは、そんな難しい喚声点処理を少しでも滑らかに行うため、私が実践している「独自感覚:口笛ストロー感覚」をご紹介します。

イメージと練習法

口の中に、太いストローをイメージし、そのストローの中に息を通す感覚で喚声点を乗り越えるという趣旨の感覚です。練習の仕方は、低い地声から高い裏声までをサイレンのように一息で繋げる練習をおススメします。

少し慣れてきたら、低い地声から喚声点に入っていく部分がある、実際の曲の中で試してみましょう。私のおススメは、以下のような曲です。

  1. インディゴ地平線(スピッツ)のメロ部分
  2. はぐれ狼(スピッツ)のサビ部分
  3. ブチ(スピッツ)のメロ部分
  4. ネズミの進化(スピッツ)のメロ部分
  5. 夢の道(福山芳樹)のメロ部分

意識するべきこと

この感覚の根幹は、喚声点を越えるときに口の中に太いストローを意識し、そこに息を通すことです。息の量は大きく変えず、細く柔らかく使ってください。

以上のことがこの感覚で最重要なことですが、他にもいくつかの注意ポイントがあります。その他意識するべきことを、以下にまとめました。

感覚を試す際に地声を引っ張り上げてしまう場合、まだこの感覚を練習するのはまだ早いです。地道に低音裏声を強化しましょう。

Point1 : 地声で声帯伸展を意識

低い地声部分も常に一本化した声の一部分であるという意識を持って、その後のミックス発声と「声帯フォーム」に極端な変化が無いようにしましょう。

つまり、地声の発声状態をミックス状態に寄せておくのです。具体的には、特に、地声を軽くするイメージ、伸展させるイメージを大切にすることを推奨します。

Point2 : 喉の奥を広くキープ

こちらも、「声帯フォーム」の安定化に関連するものです。サイレン発声時に、出来る限り極端な変化が起こるのを避けることが重要です。

発声時に喉の奥は常に広くキープするようにしましょう。いわゆる「あくび喉」を出来る限り意識しつつ、常に喉が開いた状態で音程を上下します。

point3 : 喉を引くイメージを追加

喚声点に移る際に喉仏を下げて、口内のスペースを広く確保する感覚を取り入れます。私の中では、喉を引くという表現がぴったりくる動作です。

喉を引く練習は、発声しない状態でもトレーニング出来ます。フォームを喉に記憶させ、いつでも引き出せるようにしましょう。

point4 : 声をかぶせる

音程と共に喉が上がると、声帯の緻密な制御が難しくなります。音色にも悪影響があるため、なんとしても喉は低く維持する必要があります。

喉を低く保つ補助として、声をかぶせる感覚が役立ちます。この感覚は、オペラ歌唱で言うジラーレという技術に相当し、ミックスの重要なファクターの一つです。

さいごに

喚声点処理は、歌を志した人が人生をかけて取り組んでいく課題です。地道な鍛錬を繰り返すことだけが、その処理能力の改善をもたらしてくれるでしょう。

喚声点を滑らかに繋ぐ練習は、最も最後に行うべきだと考えます。最初は、裏声だけで歌える曲を中心に練習しましょう。低い裏声を強化していけば、だんだん喚声点処理が滑らかになっていきます。

エンゼルス大好き
すけまろ
myself
スピッツが大好きで10年来のファン。このブログは、そんな私によるスピッツのファンブログです。カラオケ大好き、スピッツの楽曲フルレビューにも挑戦中。歌手オーディションに3回合格。漫画、アニメ、読書も好き。スポーツ観戦がライフワーク。最近はエンゼルスに夢中で、ツイッターでは応援ツイートを垂れ流しています(笑)。貴方も、「LTBU」しませんか?
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