発声の罠・注意点

喉仏の位置はどこが理想?喉仏の位置をひとまず忘れた方が、ミックスボイスは伸びる

こんな記事

喉仏の位置をキープして歌え。ミックスボイスを指導するメソッドによく見られる指導ですが、ちょっとだけお待ちください

結果としての喉仏の位置に捉われてはいけません。それより、その喉仏の位置をどうやって実現しているかが、よっぽど重要なのです。

この記事では、理想の発声状態と、それに繋がる喉仏の位置をどうやって実現していくかについて、持論を述べていきます。喉仏と正しく付き合い、理想の声を手に入れましょう!

結論

声の音色には、共鳴腔をどう使うかが大きく関わってきます。喉仏の位置によって声が浅くなったり深くなったりするからです。

喉仏の位置をやや下げ気味にするのが理想ですが、その状態を力みなく実現できるかが重要。無理に力を入れるのはやめましょう。

基本的な考え方

10年程前の日本において、勢いを持っていたspeech Level Singing(通称SLS)というアメリカのボイトレメソッドでは、喉仏の位置を重視していました。

勿論、喉仏の位置によって声の質が変わってくるという考え方に依るものです。喉仏の状態は、その位置によって以下の二つに大別できます。

ハイラリンクス(ハイラリ)

過去の私を含め、カラオケ好きの大多数が陥っている症状で。喉仏が上がった状態、またはその状態で歌う事を指します。

その原因

無駄な力み、地声の張り上げ、息の吹き上げなどが原因です。私の経験から言うと、発声が未熟な練習初期は、大多数の人がハイラリになる印象です。

その特徴

一般的な症状として、声が浅く、細く、キンキンとし、喉が枯れやすくなります。ただし、声が明るくなり、声量が出やすいというメリットはあります。

ハイラリを表現として使う事は否定しませんが、ハイラリに目をつぶるための言い訳にはしてはいけないと考えます。

ロウラリ状態

高音域を天然ロウラリで歌っている人には、出会ったことがありません。もしそんな方がいるのなら、その人は歌の才能があると思います。

その原因

ハイラリを防ぐ意識が強すぎて、力で押さえつけてしまったり、声をかぶせるように歌いすぎてしまう場合はロウラリになってしまうでしょう。

力で押さえつけるのはNGですが、声をかぶせた結果のロウラリはOKです。少しばかりの調整が出来れば、良い発声へ変化するからです。

その症状

声がこもって不明瞭になりがちです。また、普通の人はハイラリの声を普通と考えているので、ロウラリの声は、ひどく不自然に聴こえます。

個人的意見では、ロウラリは希望の卵。ある程度リラックスしてロウラリが出来るなら、貴方の発声は大化けする可能性があります。

喉仏調整の意味

私は、ミックス発声時には、喉を広く使う共鳴フォームを意識しています。共鳴フォームを意識していると、次のようなメリットが得られます。

  1. 音色が深くなり、地声っぽくなる
  2. 喉が枯れにくくなる

簡単に言ってしまうと、喉仏の位置が適正化できれば、喉の消耗を防ぎながら声に厚みや地声っぽさを加えていけるという事です。

地声張り上げに頼る人の声が細く、痩せてしまう大きな原因の一つは、喉仏の上昇(いわゆるハイラリ)であり、この症状に悩まされる方は非常に多いです。

喉仏を下げることは真っ先に取り組むべきことにも思われますが、実際は一番最後に取り組むべきことです。その理由をご説明しましょう。

理想の発声と喉仏

個人の音色に対する好みに応じて、理想の喉仏の位置は多少上下するでしょう。ただ、癖の少ないニュートラルな発声を目指すなら、以下がおススメです。

実現したいこと

この発声では、様々なバランス調整によって微かなロウラリ風味を目指します。あくまで風味であって、極端なロウラリにしてはいけません。

  1. 力を入れない
  2. 息を吹き上げない
  3. 喉の共鳴フォームを意識する

基本的な考え方は、①と②の様な悪癖を抑制する傍ら、理想としての共鳴フォームを意識・実現するという事になります。

その難易度

ハッキリ言って、かなり難易度が高いです。何故ならば、上記青枠内の理想を実現するためには、以下の状態を実現していなくてはならないからです。

  1. 裏声へのリリース
  2. 息のコントロール
  3. 声帯を鳴らす感覚の理解・実践

番号は、それぞれ対応しています。つまり、青枠内①の「力を入れない」を実現するためには紫枠内①の「裏声へのリリース」が必要、と言った具合です。

特に、③の「声帯を鳴らす感覚の理解・実践」が正しくできていないと、発声時に無駄な力みを取ることは出来ないでしょう。

そして、この実現にはミックスボイス最大の難関である声帯交錯筋の覚醒が必要不可欠で、練習初期に実現するのは不可能です。

練習初期のロウラリ気味の発声の実現は、不可能だと言えます。

では、どうすればいいのか

力まない、叫ばないなどのミックスボイスの基本的な考え方をしっかりと踏襲しながら、地道にボイストレーニングに励むことが必要です。

ただし、以下の様な筋力トレーニングを行う事で、喉のフォームを記憶させることは大きな効果があると考えています。リスクもないので、暇なときにお試しください。

さいごに

ロウラリはとにかく作れば良いという話ではありません。理想的なバランス調整の結果としてロウラリを生み出せるか、こそが問題なのです。

喉仏の位置は、歌唱の神髄を照らしていると言えるかもしれません。結果に飛びつかず、鍛錬を繰り返した者だけに微笑むのですから。

エンゼルス大好き
すけまろ
myself
スピッツが大好きで10年来のファン。このブログは、そんな私によるスピッツのファンブログです。カラオケ大好き、スピッツの楽曲フルレビューにも挑戦中。歌手オーディションに3回合格。漫画、アニメ、読書も好き。スポーツ観戦がライフワーク。最近はエンゼルスに夢中で、ツイッターでは応援ツイートを垂れ流しています(笑)。貴方も、「LTBU」しませんか?
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