ミックス感覚論

ミックスボイスの感覚を、独学でミックスを習得した私が解説【発声デモあり】

こんな記事

ミックスボイスの発声イメージ。出せない方にとっては、宝石の様な情報に思われるでしょう。しかし、一度立ち止まってみてください

基礎力が無ければミックス感覚の再現は不可能ですし、そもそも発声のイメージは、修練の中で自然と体得していくものです。

ミックスが出来ない人が依るべき感覚はただ一つ、裏声発声。裏声と向き合うことから、ミックスへの挑戦を始めましょう!

結論

ミックスボイスの発声基礎は裏声です。従って、ミックスボイスの発声イメージも裏声感覚が基本で、この感覚を育てていくことが重要です。

完成形ミックスとその感覚は、高い木に実る果実。基礎力と言う背丈が無いうちから欲しい欲しいと憧れても、時間を浪費するだけです。

ミックスボイスの感覚

それでは、ミックスボイスを発声しているときの感覚を、具体的に解説していきます。なお、全てをリラックスした状態で行う事は、大前提です。


  1. 声帯フォームが稼働する感覚
  2. 息を最大限に声に変換する感覚
  3. 軟口蓋を上げる感覚
  4. 出来る限り喉仏を低く保つ感覚
  5. 口の中で声を膨らませる感覚
  6. 裏声発声を顔の前で縦に引き延ばす感覚

以上の感覚は、3つのカテゴリーに振り分けることができます。それぞれ、声帯フォーム口腔フォーム、そして共鳴フォームです。以下で個別に解説していきます。

声帯フォーム関連(1.2)

適切な声帯の状態を作れなければ、ミックスボイスを発声することはできません。このブログでは、理想的な声帯の状態を「声帯フォーム」と定義しています。

その状態は、簡単に言うと、声帯をしっかりと伸ばし、軽やかに閉鎖した状態を指しています。声帯フォームを常に感じることが、ミックス発声への第一歩です。

「声帯フォーム」では、地声発声では使わない繊細な動きを必要とします。裏声発声をする中でフォームを鍛えていきましょう。

口腔フォーム関連(3,4)

ミックスを響かせる場所として、口の中のスペースを適切に確保しようという物です。具体的には、軟口蓋を上げ、喉仏を少し下げるような感覚を大事にします。

この調整の目的は、音色調整。ミックスが出せるかどうかという本質に関与するものではありません

共鳴フォーム関連(5,6)

最後に、共鳴フォームに関する感覚です。この感覚は、ある程度の基礎力が無いと再現できない物ですので、上手くいかなくても焦らないでください。

声を口の中で膨らませ、その声を顔の前で縦に引き伸ばす感覚を持っています。この感覚を大切にすると、地声との接続点が滑らかになりやすいです。

この感覚の掴み方として、低音から中音域に入るサイレン練習か、曲練習をおススメします。スピッツのインディゴ地平線がおススメです。

さいごに

ミックスボイスは裏声から始めよう。弱い声から育てるというのは信じがたいことかもしれませんが、その道を信じる人だけが自由な発声を手に入れられるのです。

当然、私自身も声に満足しているわけではありませんし、これからも成長を続けていけるでしょう。貴方も一緒に、長いボイトレ道を進みませんか?

なお、ミックス発声時の感覚については、オリジナル感覚論として記事を公開しています。(クリックでジャンプ)。是非、ご覧ください! 

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