スピッツは、人生である。私にとって、スピッツというバンドは、人生の傍らにあり続ける大切な師であり、友でもあります。
私はスピッツがくれる勇気を胸に、人生を前向きに生きてきました。それは、これからも続くでしょう。スピッツがくれる温かい感情は、それほどまでに深く、私の魂まで染み入っているからです。
スピッツの真の姿を知ってから、スピッツを愛し続けている私。スピッツに関しては、様々な妄想をしてきました。この記事では、そんな私の独自目線で、スピッツというバンドの魅力を熱く語ります!
スピッツのメンバー
まずは、スピッツのメンバーについてお話しさせてください。以下では、それぞれのメンバーに対して、私がどんな印象を持っているかをお伝えしていきます。なお今回は、サポートメンバーは含まず、オリジナルメンバーのみへの言及とします。
1. 田村明浩 さん(ベース)
田村さんは、スピッツのリーダーで、担当はベース。ボーカルの草野さんとは大学のころからの友人。草野さんが大学を転学してからも、ファミコンを一緒にやる関係で交流が続いたとか。ファミコンがあったから、スピッツが生まれたとのことです(笑)
私は素人なので、演奏の技術的なことは分かりませんが、ワクワクするメロディーを演奏するイメージです。田村さんのハイライトは、ライブで「けもの道」が演奏されるときの、イントロ前のソロでしょうか。唸るようなベースがカッコいいですね!
また、普段は落ち着いた感じの田村さんですが、ライブでは盛り上げ役を一手に担います。ステージを走り回ったり、機材から派手に飛び降りたり、とにかくフィーバー。ライブでは田村さんの動きに注目することも、ファンの楽しみの一つですね。
ところで、私が田村さんに親近感を覚える理由の一つが、田村さんが「QUEEN」が大好きであると公言していること。私もQUEENが大好きなので、まずはそこから興味を持ちました。安定感もジョン・ディーコンっぽい部分があるかもしれません。
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2. 三輪テツヤ さん(ギター)
スピッツのギター担当が、三輪テツヤさん。「スピッツで一番派手」とくれば、ほぼ間違いなく三輪さんのことを指しているでしょう。ちなみに、ど派手な髪形は定期的に変化しているので、髪形を見ればいつ頃の映像かが分かる方もいるとか。
とはいえ、ど派手な髪形とは裏腹に、なんとなく控えめな印象も受けます。テレビ番組のトークなどを見ても、髪形のような派手なイメージとは少し異なる印象です。自分の世界を持ったマイペースな方というイメージがぴったりくるかもしれません。
ギタープレイの特長は、アルペジオに長けているということ。皆さんご存じのロビンソンのイントロで見られるアルぺジオは、三輪さんの発案によるものとのこと。三輪さんは、この曲の大ヒットで自分のアルペジオに自信を持つようになったそうです。
ところで、ライブのMCは、草野さんがまったりと進行しますが、三輪さんが話に入ってくることもありますね。ウケ狙いの発言をすることも多く、お茶目だなと感じています。なお肝心のネタは、ウケるときもあれば、ノーコメントなときも(笑)
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3. 﨑山龍男 さん(ドラム)
ドラムスの担当が、﨑山龍男さん。スピッツ加入以前から、凄腕の助っ人ドラマーとして名が知られていたそうです。スピッツ加入時に「ヘルプで良いから」と勧誘されたらしく、今でもそれがライブなどでネタにされることもあるようです(笑)
そんな﨑山さんですが、私としては「頼れるお兄さん」という印象を持っています。おそらく、スピッツのメンバーもそう感じているのではないでしょうか。何があっても動じることがなく、何を聞いても適切なアドバイスをくれそうなイメージです。
﨑山さんのドラムで印象的なのは、笑顔で演奏しながら、音楽の中に溶け込んでいること。ど派手な演奏技術を見せつけようとすることはありません。スピッツというバンドは、俺が俺がのバンドではないので、こういう姿勢も凄く素敵だなと思います。
ただし、見せつけるプレイはしないものの、﨑山さんは凄腕のドラマー。「夜を駆ける」で使っている「モーラー奏法」は、相当な高等技術らしいです。また、「メモリーズ・カスタム」の手数の多い演奏は、素人の私にも分かりやすく凄いと思います。
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4. 草野マサムネ さん(ボーカル)
言わずと知れたスピッツの顔、ボーカルが草野マサムネさんです。私が草野さんにどれほど魅了されているかは言うまでもないことですが、天才的な作詞・作曲能力と個性的なボーカルで決して模倣できない独自性を確立した、私の憧れのボーカリストです。
ボーカルとしての特長は、とにかくシンプルであるということだと思っています。テクニックが前面に出すぎると、歌手自身の心や歌自体の魅力が損なわれてしまうように感じていますが、草野さんの場合は全てがあるがままのように感じます。
ただし、涼しい顔でサラリとこなしながらも、その実、かなりハイレベルなことをやっているのが草野さんです。草野さんが簡単そうに歌っているので、自分もできるかと思って挑戦すると、全く上手くいかないことは、よくあることです。
また、ギターの腕もかなりのものだと思います。もともとは自分の声にコンプレックスがあり、ギタリストになりたかったという話もあったようです。隣の花は赤いとは言いますが、草野さんでも自分の声に不満があったとは、なかなか驚きですね。
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スピッツの「根っこ」
言うまでもなく、私はスピッツが大好きです。しかし、その最大の理由は、「スピッツの演奏が素晴らしいから」というものではありません。それ以前に、私を夢中にさせる要素があるのです。その要素とは何か。以下の3点に絞って、お伝えしていきます。
1. 天邪鬼な純情ボーイズ
スピッツは、その芯にある純情さを隠し切れないバンド。昔はともかくとしても、今の彼らには隠すつもりもないでしょう。どれだけ売れても、ロック少年達の集まりという純な雰囲気を持ち続けているのが、スピッツというバンドだと感じています。
ただし、スピッツは純なる聖人バンドという訳ではなく、天邪鬼な性格を持ったバンドです。真っすぐな道があるのに、あえて草の茂った脇道を選ぶような。もし優等生バンドと思われているのなら、かなり癖のある曲を入れ込んでくるようなバンド。
ところで、草野さんの夢は「変な曲を作る」こと。公式サイトにも書かれていますね(笑)。芯は持ちながら、ファンを驚かせるという悪戯を考えている純情ボーイズ。私にとって、それがスピッツの魅力を構成する大きな要素だと感じています。
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2. とにかく、仲良し
学生時代の縁で結成して以来、一度もメンバーチェンジをすることなく活動を続けているのが、スピッツというバンド。彼らは、日本を代表するアーティストになってからも、昔からの仲良しが続けているバンドという素朴な顔を持ち続けていますね。
バンドに限った話ではありませんが、友人と何かのプロジェクトをともにするとき、その関係がだんだんとギクシャクしだし、いわゆるプロフェッショナルな関係になっていくということはよくあることです。そして仕事は、その最たるものでしょう。
しかしスピッツのメンバーは、今でも仲良しなのです。話によると、ツアー中は四人で一緒に食事に行ったりするらしですが、一般人オーラを出すと意外とバレないらしいですね。そういうロックスターらしくない面も、親近感が湧いて好きですね。
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3. 根底を流れるテーマ
スピッツの音楽は天邪鬼であり、そもそも元々はパンクバンド。彼らが尖っていることに誇りを持っていることは分かっています。しかし、なんだかんだ言っても、スピッツから漂う「いい人感」は隠しきれません。彼らの根底には、優しさを感じるのです。
これはあくまで私が勝手に抱いている印象に過ぎませんが、スピッツの中心にあるテーマは、「小さな生き物」だと思っています。つまり、人間は弱くて愚かな小さい存在でありながら、彼らなりに一生懸命で、優しく美しいという考え方です。
なお、この考え方は、今のスピッツに感じる考え方で、初期のスピッツに感じる感覚ではありません。初期は、もう少し攻撃的というか、それこそよく吠える子犬のよう。様々な経験を経て、草野さんのスタイルが変わってきたのだと考えています。
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スピッツの「素敵なところ」
ここまででお伝えしたことが、私が真っ先に言及したいスピッツの魅力でした。私は、スピッツというバンドの「根っこ」への心から共感している、ということですね。さて、ここからは、彼らが持つその他の魅力をご紹介します。
1. 息の合った演奏
スピッツは、二つの意味でライブバンドだと思っています。まず一つ目は、彼らが生きた音楽を奏でる音楽であるということ。スピッツの音楽を聴くと、その音楽が心に沁み込んでくるような感覚になります。
例えば、スピッツのロック曲を聴けば、スピッツの音楽が生きているとすぐに分かるでしょう。例えば、「けもの道」、「醒めない」、「君は太陽」などを聴いてみてください。例えCD音源であっても、ワクワクするような演奏が楽しめるはずです。
ライブバンドとしてのもう一つの意味は、その名の通りスピッツはライブが素晴らしいバンドであるということです。学生時代から仲良しの4人とサポートメンバーのクージーが奏でる息の合った演奏は、力強い脈動を持って聴き手に迫るのです。
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2. 草野さんのボーカル
スピッツの魅力を語る際に、草野さんのボーカルを挙げないわけにはいきません。私はたくさんのお気に入りアーティストがいますが、世界観との相乗効果もあり、草野さんのボーカルが一番のお気に入りであると考えています。
私が考える草野さんのボーカルの一番の魅力は、「飾らないボーカル」という点だと思っています。草野さんの歌は、添加物ゼロ。人によっては物足りないという人もいるかもしれませんが、私にとっては沢を流れる水のような心地よさを覚えるものです。
高音域でも、「何でもない」と言った涼しい顔で、伸びのある高音を出すことが出来るボーカル技術は、特筆すべきものがあります。高い声が出せるアーティストは多いですが、草野さんのようにという枕詞がつけば、殆どの歌手には実現不可能です。
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3. 独特な歌詞、世界観
スピッツの魅力の一つが、草野さんによって生み出されるその独特な歌詞と世界観です。草野さんの歌詞の特長は、意外に脈絡がないという物です。話があっちにいったり、こっちにいったり。初期の作品では特にそういった傾向が強いように思います。
歌詞を作るときの基本は、起承転結で物語を紡ぐことになるでしょうが、草野さんの場合は必ずしもそのセオリーは当てはまりません。個別の意味は分からないけれど、全体としてのメッセージは分かる気がする。こういう曲が多いです。
とあるインタビューによると、草野さんは「メッセージ先行の歌」は、あまり作らないようにしているとか。何となくそうかなと思わせるくらいのラインでどうとでも取れる世界観を作ることが、作詞において大切にしているポイントなのでしょう。
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4. バラエティと安心
スピッの楽曲の大半はボーカルの草野マサムネさんの手によって生み出されたものです。心にスッと染み入るメロディーラインを作ることにかけて、草野さんと肩を並べることが出来るミュージシャンは、そうそういないでしょう。
多くの人が好意的な反応を示すメロディーを作る才能があるからこそ、スピッツは広くポジティブな反応を得ているのです。この点だけを切り取ってみても、草野マサムネさんの作曲家としての稀有な才能を知ることが出来るはずです。
そんな天才を抱えるスピッツの楽曲は、バラエティに富んでいます。ただし、その音楽の根底にはスピッツらしさの根っこが感じられます。様々な顔を持ちながら、安心できる根っこも持ち続けている。そんなスピッツの音楽が、私は大好きなのです。
さいごに
スピッツに感じる独特の安心感とワクワク感は、何物にも代えがたいもの。スピッツを聴くと、安心するし、ワクワクするし、ニヤニヤする。ライブでは心震える感動を覚え、音楽の素晴らしさを感じる。私にとって、そんなバンドがスピッツなのです。