私が選ぶスピッツ曲

【目的別:おすすめアルバム】こんなスピッツを聴きたいなら、このアルバム!

気分に応じてアルバムを選ぶイメージ

こんな記事

1991年のデビュー以来、ここまで通算16作のオリジナルアルバムを発表し、日本を代表するロックバンドの一つとなったスピッツ。

16作ものアルバムを出している以上、スピッツに興味を持った方も、どれから聴くべきか迷うかもしれません。しかし、ご安心ください

以降では、スピッツが大好きで200曲以上のレビュー記事を描いてきた私が、テーマごとにおススメするアルバムを紹介していきますよ!

こんなときには、このアルバム!

私は全てのスピッツの作品に愛着を持っていますが、貴方が聴きたい音楽に応じて、おススメしたいアルバムは異なってきます。以降では、想定されるニーズを以下の4つとして、それぞれのニーズを満たすアルバムを、完全な私見で3つずつ選出しました

アルバム紹介に当たっては、既に公開済みのアルバム紹介ページに記載している個別曲の「お気に入り度」の合計点を考慮します。ただし、今現在の気分も考慮するため、順位付けは必ずしもその合計点通りの順番にはなりません。それでは、おすすめアルバム紹介いってみましょう!
アルバムを分類するイメージ

1. スピッツの代表作を知りたい貴方に ~王道編~

スピッツというバンドを代表するようなアルバムをご紹介。王道編とは銘打ちましたが、親しみやすいアルバムと言い換えることも出来るでしょう。スピッツの魅力を知りたいならまずはコレという3アルバムを選出し、それぞれにコメントしました!

1位 「さざなみCD」

私の中で、爽やかで明るいスピッツ像を120%感じられる超名作アルバムが、2007年にリリースされた「さざなみCD」。アルバム全体に陽光を受けて輝く大海原が広がるような感覚があり、どんな気分の時も心にスッと沁み込んでくる超名盤ですね。

タイトル曲の「漣」など美しい大作に目を引かれますが、他にもロックな曲、美しいバラード、はたまた変な曲まで、スピッツの魅力がてんこ盛り。どんな音楽を求めていても期待に沿う曲が見つかるであろう「さざなみCD」が、堂々の一位選出です!

発売年2007年(第12作目)
一言コメント明るく爽やかなスピッツを楽しめる。文句なしの傑作!
特におススメする曲」、「不思議」、「魔法のコトバ」など
個別ランキング入りの曲8曲 (全13曲中)
得点率(評点計/満点/100)94.6%

アルバム紹介個別曲ランキング

明るい雰囲気の「さざなみCD」のイメージ

2位 「ハチミツ」

スピッツ初のミリオンヒットアルバム、「ハチミツ」が第2位に選出。個人的なお気に入り度では「さざなみCD」に振り切られましたが、ファンの中ではベストアルバムとして名前が挙がることも多く、王道中の王道を往くアルバムと言えるでしょう。

「ハチミツ」の発売は1995年で、デビューから僅か4年後。従って、草野さんのボーカルもかなり若者チック。私は最近のハスキーボーカルの方が好みなので、僅差で2位になりました。ただ、一般的なスピッツイメージにはピッタリ合致する作品ですね!

発売年1995年(第6作目)
一言コメントスピッツの最高傑作ともされる、ミリオンヒットアルバム!
特におススメする曲涙がキラリ☆」、「愛のことば」、「ロビンソン」など
個別ランキング入りの曲7曲 (全11曲中)
得点率(評点計/満点/100)90.9%

アルバム紹介個別曲ランキング

スピッツのハチミツのイメージ

3位 「三日月ロック」

2002年発売の「三日月ロック」が王道編の3位にランクイン。スピッツがその地位を確立した後に発売された作品で、その名の通りロックバンドとしての顔を感じる一作です。ファンの間でも、「ハチミツ」と人気を二分する最高傑作候補ですね。

地べたに足を投げ出して林檎を丸かじりする女性が映るジャケットからして、ロックな雰囲気を感じる本作。実際、「夜を駆ける」や「けもの道」などスピッツロックを代表する楽曲が多数収録され、名盤中の名盤として音楽史にその名を刻む傑作です。

発売年2002年(第10作)
一言コメントロックなスピッツから放たれる、前向きなエナジー!
特におススメする曲夜を駆ける」、「さわって・変わって」、「けもの道」など
個別ランキング入りの曲5曲 (全13曲中)
得点率(評点計/満点/100)84.6%

アルバム紹介個別曲ランキング

アルバム「三日月ロック」のイメージ

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2. 転換点のアルバムを知りたい貴方に ~転換編~

今でこそ独自の地位を確立し、音楽を楽しんでいるように見えるスピッツですが、その長い活動期間の中では葛藤を抱えた時期もあったよう。以降では、そんなスピッツの歴史上で特別な意味を持つとされるアルバムから、おススメを選出しました!

1位 「ハヤブサ」

前作「フェイクファー」のヒットもあり、世間のイメージとやりたい音楽の間にギャップを感じていたスピッツが、ロックバンドとしてのアイデンティティを打ち出したのが本作。スピッツ史上で最も尖っているかもしれない、ロックアルバムですね。

アルバムのタイトル曲であり、スピッツロックの中心に君臨する「8823」を始め、ロックバンドとしての勢いある音楽を奏でるスピッツを感じることが出来るアルバムです。アルバムジャケット写真にも見られるように、少しダークな雰囲気も感じます。

発売年2000年(第9作目)
一言コメント力強い演奏に溢れた、ロック色が強調されたアルバム!
特におススメする曲8823」、「HOLIDAY」、「ジュテーム?」など
個別ランキング入りの曲3曲 (全14曲中)
得点率(評点計/満点/100)86.4%

アルバム紹介個別曲ランキング

スピッツのハヤブサのジャケットイメージに近い写真

2位 「フェイクファー」

「フェイクファー」は、優しいスピッツが詰まったアルバム。個人的にはかなりお気に入りのアルバムですが、草野さん自身は後年、かなり否定的なコメントを残していますね。温かすぎてロックバンドっぽさが足りないのが、その原因なのかもしれません。

ただそれでも、「フェイクファー」には、「楓」、「スカーレット」、「運命の人」など、超名曲と言ってもよい曲が目白押し。スピッツの根幹にあるのはロック魂だと言えますが、このアルバムに感じる優しいスピッツも、大切なスピッツの魅力ですよね。

発売年1998年(第8作目)
一言コメント優しく温かな楽曲に溢れた、穏やかで美しいアルバム!
特におススメする曲冷たい頬」、「運命の人」、「」、「スカーレット」など
個別ランキング入りの曲5曲 (全12曲中)
得点率(評点計/満点/100)85.8%

アルバム紹介個別曲ランキング

フェイクファーのイメージ

3位 「醒めない」

私見ですが、私は「醒めない」に、スピッツの転換点を感じています。より正確に言うなら、既に分かっていたことの再表明と言ったところでしょうか。つまり「醒めない」は、スピッツがロックバンドだと言うことを再確認できるアルバムなのです。

スピッツはかつて、「ハヤブサ」でロックバンドとしてのアイデンティティを強烈にアピールしました。しかしもう、その必要はない。スピッツはいつでもスピッツなのだから、誰が何と思おうと構わない。完全に私見ですが、そんな余裕を感じています。

発売年2016年(第15作)
一言コメントスピッツが自然体で奏でるポジティブ・ロックンロール!
特におススメする曲醒めない」、「グリーン」、「ヒビスクス」など
個別ランキング入りの曲5曲 (全14曲中)
得点率(評点計/満点/100)88.5%

アルバム紹介個別曲ランキング

「醒めない」に感じる力強さ、鮮やかな夜明けのイメージ

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3. 初期スピッツの雰囲気を知りたい貴方に ~玄人編~

私が「とげまる」でスピッツにハマったのは、人生応援を感じる歌詞に惹かれたことでした。ただ、ファンになって過去作を遡っていくとその作風に微かな変化を感じ取ったものです。以降では、初期スピッツの個性を感じる作品をご紹介!

1位 「スピッツ」

彼らのデビュー作「スピッツ」を、一番におススメしたいです。ファンの間では、第二作目の「名前をつけてやる」が一番人気だろうとは思います。ただ私は、別に通ぶるわけでもなく、この「スピッツ」に感じる特別な世界観がお気に入りなのです。

最近の草野さんは「ノーフューチャーな歌は書けなくなった」と語っているようですが、デビュー作の本作には、ノーフューチャー気味な曲も見られ、何処か文学的でもあります。最近のスピッツとは違うスタイルやテーマを味わうことが出来ますね。

発売年1991年(第1作目)
一言コメント性や生への匂わせを感じる曲の多い、スピッツのデビュー作!
特におススメする曲海とピンク」、「月に帰る」、「死神の岬へ」、「夏の魔物」など
個別ランキング入りの曲5曲 (全12曲中)
得点率(評点計/満点/100)82.5%

アルバム紹介個別曲ランキング

アルバム「スピッツ」のジャケットのイメージ

2位 「名前をつけてやる」

スピッツ初期の最高傑作をファン投票で決めるなら、この「名前をつけてやる」が圧倒的な票を集める気がします。何なら、最新作まで全部を含めても、一番好きなアルバムだと答える人もいるでしょう。それほどに支持を受けるのが、本作なのです。

例えば、将棋界で快進撃を続ける藤井聡太さんが、「屈指の名曲」として名前を出したことで知られる「魔女旅に出る」など、独特の雰囲気と魅力を持つ曲が多数収録されています。初期スピッツにありがちな、キワドイ歌詞が多いのも特徴的ですね。

発売年1991年(第2作目)
一言コメントメルヘンから文学まで、独特な雰囲気を持つ曲が多数!
特におススメする曲日曜日」、「鈴虫を飼う」、「プール」、「魔女旅に出る」など
個別ランキング入りの曲1曲 (全11曲中)
得点率(評点計/満点/100)81.8%

アルバム紹介個別曲ランキング

名前をつけてやるのジャケットに映る猫のイメージ

3位 「Crispy!」

スピッツの大ヒット前夜のアルバムが、この「Crispy!」です。このアルバムは、商業的な成功を意識して、かなりポップ寄りに作られた作品。発売当時は期待したほどは売れず、草野さんは落ち込んだらしいですが、楽曲の質は普通に高いですね。

スピッツ初のオリコンチャート入り曲「君が思い出になる前に」を筆頭に、耳なじみの良い良曲が集まったアルバムです。タイトル曲の「クリスピー」、「裸のままで」もイイですが、初期の傑作の一つ「タイムトラベラー」が特におススメですね!

発売年1993年(第4作)
一言コメントポップな楽曲が集まった、明るいウキウキアルバム!
特におススメする曲クリスピー」、「裸のままで」、「タイムトラベラー」など
個別ランキング入りの曲5曲 (全13曲中)
得点率(評点計/満点/100)79.0%

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スピッツのクリスピーのイメージ

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4. 一風変わったスピッツを知りたい貴方に ~番外編~

メジャーデビューから30年以上に渡る活動期間において、スピッツは様々な音楽をリリースしてきました。あえてロックから外した作品、有名曲のカバー、そして魅力的なB面曲。ここでは、第一線には出ずともキラリと光る作品をご紹介します!

1位 「オーロラになれなかった人のために」

「オーロラになれなかった人のために」は、スピッツが1992年に発表したミニ・アルバム。デビュー年の1991年に発表した二つのオリジナルアルバムとはやや趣が異なり、本作では優雅なストリングスアレンジが特長的な気品ある作品になっています。

そのアルバムタイトルにも表れているように、物悲し気な結末を予感させる曲が集まったミニ・アルバムは、初期スピッツのやや現実離れした世界観の極致と言えるかもしれません。スピッツに興味を持ったなら、絶対に聴くべき作品だと言えるでしょう。

発売年1992年(ミニ・アルバム)
一言コメント幻想的な霧に包まれた、独特の世界観が素晴らしい
特におススメする曲田舎の生活」、「ナイフ」、「」など
個別ランキング入りの曲2曲 (全5曲中)
得点率(評点計/満点/100)86.0%

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オーロラのイメージ

2位 「おるたな」

スピッツが2012年に発売した「おるたな」も、一風変わったスピッツ像を感じるのに適したアルバム。「おるたな」の他アルバムとの一番の違いは、カバー曲が多数収録されている点ですが、集録されているシングルB面曲たちも名曲揃いですね。

カバー曲はもちろん素晴らしいですが、隠れた名曲たちにも光を当てたいところ。切なくも温かい「リコリス」、アニメPVも含めて感動の世界観が確立された「テクテク」、破壊衝動を爽やかに歌う「シャララ」など、素晴らしい楽曲が収録されています。

発売年2012年
一言コメントカバー曲とB面曲などが集まった興味深い作品!
特におススメする曲リコリス」、「テクテク」、「シャララ」、「オケラ」など
個別ランキング入りの曲0曲 (全14曲中)
得点率(評点計/満点/100)85.0%(レビュー曲のみの平均)

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おるたなのジャケットイラストのイメージ

3位 「花鳥風月+」

スピッツが2021年に発売した「花鳥風月+」もおススメ。文字通り、スピッツが1999年に発売した「花鳥風月」にインディーズのレア曲を追加するなどした作品になっています。初期の曲が多いため「優しいバンドスピッツ」を覆す曲も多いですね。

「花鳥風月+」は、やはり何といっても、インディーズ時代の曲が多数収録されている点が一番のウリになるでしょう。パンクバンドだったころのスピッツを感じる曲もありますし、草野さんのちょっと気取った感じのボーカルスタイルも要チェックですね!

発売年2021年
一言コメントシングルB面曲やインディーズ曲など、尖った曲が大集合!
特におススメする曲俺のすべて」、「しにもの狂いのカゲロウを見ていた」など
個別ランキング入りの曲1曲 (全17曲中)
得点率(評点計/満点/100)81.4%(レビュー曲のみの平均)

アルバム紹介個別曲ランキング

スピッツの「花鳥風月」のイメージ

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さいごに

以上で、私がおススメするスピッツアルバムを12作ご紹介しました。ただ、スピッツのオリジナルアルバムは全部で16作ありますし、オリジナル以外にも作品はあります。どのアルバムも、それぞれに素晴らしいアルバムであること請け合いですよ!

評点上は「さざなみCD」がダントツですが、その高得点は例えば「ハヤブサ」や「三日月ロック」、「とげまる」などのロックなスピッツを知っているからでもあります。全ての作品があってこそのスピッツであり、私は全ての作品が大好きです。スピッツは、本当に最高ですね
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