ミックスボイスが裏声っぽいという悩みは、全てのミックスボイス練習者に平等に訪れるものです。特別なことではありません。
ただ、声が裏声っぽいという事実に、貴方の歩みを止めさせないでください!裏声っぽい声こそ、未来への種であると言えるからです!
この記事では、ミックスを地声っぽくしていくための考え方を解説します。素晴らしいミックスを目指して、一緒に頑張りましょう!
結論
ミックスの基礎は裏声です。ミックスが裏声っぽいからと言って、即座に、その声が見当はずれな位置にいるという訳ではありません。
声帯交錯筋を目覚めさせれば、裏声っぽい声も大きく変わります。この筋肉を使った健康的な声は、きっと貴方のお眼鏡に適うでしょう。
裏声っぽくて当然
ミックスの基礎は裏声です。ですから、ミックスが裏声っぽいというのは、ミックスを習得しようとする人が通るべき道だと言えます。悪いことではありません。
ただし、地声っぽい声を目指して改善したいと思うのは当然です。ミックスを地声っぽくしたい場合、以下の3点をしっかりと改善していく必要があります。
- 練習への考え方
- 息の使い方
- 声帯閉鎖の強度
それでは、以下でそれぞれについて解説していきましょう。
1. 考え方を改善
高い声の出し方というのは、身に着けるというより身に付くものだと考えています。つまり、自然な発声を追求する中で、自然と分かってくるものなのです。
高い声の出し方を色々とリサーチしてもあまり意味がありません。むしろ、歌に使えないような弱い裏声を鍛えていくことが、望む成果を引き寄せてくれます。
2. 息の使い方を改善
声帯閉鎖が不十分ですと、どうしても息漏れが起こってしまいます。これは、仕方がないことです。ただし、使用している息の量が適正でない場合は、改善が必要です。
「適切な息の使い方」、もぜひご覧ください!
正しく機能が目覚めている声帯に対しても、息を全力でぶつけてはいけないのです。ましてや、まだ覚醒前の声帯なら言わずもがなです。
3. 声帯閉鎖を改善
送られてくる息を変換して、音に変えるのが声帯です。感覚的な理想としては、送った息の全てを漏れなく声に変換することを目指しましょう。
声帯の閉鎖には、大きく分けて2つの閉鎖筋があると考えています。一つ目は、エッジボイスなどで使う通常の閉鎖筋、そして二つ目が声帯交錯筋です。
順番としては、通常の閉鎖筋を目覚めさせた後に声帯交錯筋に取り組むことになります。この逆は、絶対に実現できません。
a. 通常の閉鎖筋を鍛える
側筋や横筋と呼ばれる基本的な閉鎖筋を鍛えることで、声帯の閉鎖力を高めていくことが出来ます。詳細については、次の記事で解説しています。
「基本的な閉鎖筋を鍛える」、もぜひご覧ください!
ミックスボイスが裏声っぽいと悩んでいらっしゃる方の多くは、この筋肉の練習段階にいらっしゃる音が多いでしょう。
b. 特殊な閉鎖筋を鍛える
裏声はどこまで行っても裏声という言説を打ち破ってくれるのが、特殊な閉鎖筋としての声帯交錯筋です。この筋肉を使った声は、以下の様な声になります。
とは言え、ミックスボイスは地声を持ち上げた声とは響きが異なります。ただし、スピッツ草野さんの高音が光り輝いているように、ミックスボイスにも魅力的な響きを足していくことが出来ます。
「声帯交錯筋を学ぶ」、もぜひご覧ください!
「声帯交錯筋の鍛え方」も、ぜひご覧ください!
さいごに
この声は裏声っぽいから間違っているという考え方は捨てましょう。その場合、間違っているのは、声ではなく考え方です。Practice will make you better!
正しい理解を持てたら、カラオケで歌って練習しましょう。勿論スケールでもいいですが、楽しめる練習の方が良いと思っています!